視覚フィードバックの遅れが重さの知覚に及ぼす影響

Effect of visual feedback delay on the weight perception

  • 本多 卓也 (ATR 認知機構研究所)
  • 羽倉 信宏 (ロンドン大学)
  • 今水 寛 (ATR 認知機構研究所, 情報通信研究機構)
  • Honda Takuya (ATR CMC, JSPS fellow)
  • Hagura Nobuyoshi (Univ. College London ICN)
  • Imamizu Hiroshi (NICT CiNet, ATR CMC)

モーターコントロールの分野では、運動指令から予測される感覚フィードバックと実際のフィードバックの差異が常に計算されており、この違いが重要な情報として強く知覚されると考えられている。重さの知覚もこの一つと考えられる。予測よりも遅れて視覚情報が入れば、それは予測したよりも重い物体であった可能性が高く、逆に早ければ軽かった可能性が高いと考えられる。ところが、この現象は必ずしも運動指令からの予測を必要とせず、ただ単に複数のモダリティ(視覚と固有感覚)からのフィードバックタイミングの差によるものであるとの指摘もできる。これに回答を与える実験系を考案・実行中である。本発表では、予備実験結果について発表する。



Last-modified: 2012-12-18 (火) 15:56:32